なぜ、私はジャニーズの現場で団扇を持つのか。
なぜ、私はジャニーズの現場で団扇を持つのか。
(とんちき)ジャニーズ文化の中でも
際立って特異な団扇応援スタイル。
年の瀬の大晦日、早朝から何時間も並んで団扇を購入したり、
真冬の記録的積雪で空港が閉鎖されてもカバンには内輪があったり、
グッズ列をループし、同じ公式顔写真団扇を何十枚も購入したり、
カバンから飛び出た団扇のエで仲間意識が芽生えたりする。
そして1番大好きな、1番生きていると感じるコンサート会場で
当たり前のように団扇を持つ。なぜ、私は団扇を持つのだろうか。
世界で1番大好きな人が
ジャニーズ事務所を退所し、ソロ活動を始めた。
そして、初めて団扇を持てるかもしれない現場がやってきた。
(持ち込み不可の記載はないが、ルール的に、心理的に出せるか出せないかは現時点では不明)
そこで、ふと考えた。
これまで私は、なぜ団扇を持ってきたのだろうか。
以下、便宜上 自担(世界で1番大好きな人)、おたくというワードを用いる。
①自担に見つけてもらうため
コンサート会場は、自担と会える貴重な時間だ。
自担に見つけてもらうことに喜びを感じるおたくもいる。
目立つ団扇を作ったり、同じ団扇を長年使い続けたりするのも
自担に見つけてもらうためである。
目立つ団扇を作る理由の1つは、
何万人もいるファンの中で、色んなメンバーのファンがいる中で
ここにあなたのファンがいますよ!というアピールであるし
同じ団扇を長年使い続けることは、「私」はここにいるよ!というアピールでもあるだろう。
②自担の人気を示すため
おたくは、どのメンバーのファンが多いかを
(恐らく)無意識のうちにチェックしている。
どのメンバーのファンが多いかを確認することは、
メンバーの人気順を確かめるためでもあるだろうし
私が思うに、事務所への人気アピールでもある。
〇〇くんのファンはこんなにいますよ!
グループの中でも人気順高いですよ!というアピールが
自担のお仕事に繋がることもあるだろう。
団扇を持つことは、自担の人気を示し
大好きな自担のお仕事を増やすためでもあるのだ。
③自担にファンサービスをもらうため
多分これが1番多い。
ファンサをよくする人とほぼしない人がいるのが
ジャニーズの面白いところでもある。
あの一瞬の刹那…
数多くの団扇から自担が「私」が持っている団扇を見つけ出してくれて
自分が持っている団扇のメッセージを読んで、
メッセージに相応しいアクション=ファンサービスをしてくれる。
コンサートが3時間あっても、自担からのファンサチャンスはほんの一瞬、このアリトロ、この移動、メンステに戻る階段…
その一瞬のために作られた団扇の尊さと
ファンサされた時の胸の高鳴りは言葉では言い尽くせない。
④自担に何かを伝えるため
ファンサをあまりしない自担にする人が多いイメージ。
新しくお仕事が決まったことへの祝辞、
いつもありがとう系の感謝の気持ち、
井ノ原さんエピで有名な生活に関する知恵の伝授…
メンバーがメッセージを読んで、頷いていたり
驚いていたりするのを側から見ていても微笑ましい。
⑤「私」というアイデンティティ
団扇を持っている私、というアイデンティティ。
それを1番感じるのが、ドームの天井席で団扇を持っている方を見かけた時。
恐らく、この方が持っている団扇はメンバーには見えていないだろう。
2番目に感じるのが、十本以上団扇を持ってきている方を見かけた時。
コンサートという限られた時間の中で
出せる団扇の数は限られているのため、きっとそんなに持ってくる必要はないだろう。
天井席で団扇を持っている方は、自担に見てもらえなかっあたとしても
「私」は団扇を持って、コンサートで自担を応援したという事実が喜びになるのだろうし、
数多くの団扇を持ってきている方も、全ての団扇を
コンサート中に出せなくても、「私」はコンサートにこれだけの団扇を持ってきたという事実(と写真)が有れば満足するのではないだろうか、と私は考えている。
団扇を持つということ、
きっと人それぞれ理由がある。
①自担に見つけてもらうため
②自担の人気を示すため
③自担にファンサービスをもらうため
④自担に何かを伝えるため
⑤「私」というアイデンティティ
これを『誰のためか』という点で分けるとするならば
以下2つに分けられるだろう。
・自担のため
①自担に見つけてもらうため(あなたのファンはここにいるよ)
②自担の人気を示すため
④自担に何かを伝えるため
・「私」のため
①自担に見つけてもらうため(「私」はここにいるよ)
③自担にファンサービスをもらうため
⑤「私」というアイデンティティ
またコンサート会場で団扇を持つことに『自担が必要か否か』という点で分けるとするならば
以下2つに分けられるだろう。
・自担が必要
①自担に見つけてもらうため
④自担に何かを伝えるため
③自担にファンサービスをもらうため
・極論、自担がいなくても良い
②自担の人気を示すため→事務所にアピール出来れば良い
⑤「私」というアイデンティティ→自担に気づかれなくても自己完結が可能
そして、『団扇である必要があるのか』という点で分けるとするならば
以下に分けられるだろう。
・団扇が必要
③自担にファンサービスをもらう→カンペ系ファンサなら必要
・必ずしも団扇でなくても良い、団扇は不要
①自担に見つけてもらうため→顔で覚えて貰う等で代替可能
②自担の人気を示すため→グッズの売れ上げ等で代替可能
③自担にファンサービスをもらう→お手振り等であれば無くても良い
④自担に何かを伝えるため→ファンレター等で代替可能
・人による
⑤「私」というアイデンティティ→そもそも団扇を持たない人もいる
団扇がなくても、コンサートは楽しめる。
(団扇持ち込み禁止の会場もあるし、実際成り立っている)
それでも、これまで私は団扇を持ち続けてきた。
私が考えるに、私が団扇を持ってきた理由は
①自担に見つけてもらうため(あなたのファンはここにいるよ)
②自担の人気を示すため、である。
何万人のファンの中から、あなたのファンはここにいますよ!と自担に伝えながら
自担の人気を事務所側にアピールするために、団扇を持っていた。
ちなみに、③④⑤が該当しない理由は以下の通り。
③自担にファンサービスをもらうため
→そもそもあんまりファンサしない人だった。してもお手振り。
④自担に何かを伝えるため
→1度だけ『バナナジュースに蜂蜜と生卵おいしいよ』と伝えたことがある。
⑤「私」というアイデンティティ
→団扇を持っていかない時も多々ある。
では、事務所を退社し
ソロ活動を始めた世界で1番大好きな人(自担)の現場で
私は団扇を持つのだろうか。
あなたのファンはここにいますよ、アピールをしなくても
(基本的に)その場にいるのは世界で1番大好きな人(自担)のファンだけだし
世界で1番大好きな人の人気を示すもなにも、ソロ活動なので
人気順という概念がない。
では、今後、私は団扇を持つことはないのだろうか。
答えは簡単で、時と場合によっては持つ。
世界で1番大好きな人(自担)がファンサし始めたら団扇を持つだろうし
世界で1番大好きな人(自担)に伝えたいことが出来れば団扇を持つ。
ただ、これらは団扇を持つ以外の方法でも代替が可能である。(そして多分これからもファンサはほぼしない)
私が団扇を再び持つとき、その可能性として1番高いのは
「私」が団扇を持ちたくなったとき、だろう。
団扇を持っている「私」というアイデンティティが恋しくなったとき
きっと私はまた団扇を持つだろう。
世界で1番大好きな人(自担)のためではなく、
自担(世界で1番大好きな人)が世界で1番大好きな私のために。